サッカー・ハンドボール・アイスホッケーの現場を中心にご活動されている先生方をゲスト講師にお招きし、各競技での対応や実情をお話しいただきました。さらに、山田先生・荻野先生とDiscussionに移り、現状の課題と解決方法について議論いたしました。競技特性による外傷発生頻度の違いが脳振盪の扱いにも反映している可能性、医療者側と競技関係者との認識の違いなど多くの課題も抽出され、今後の脳振盪マネジメント、特に現場でのマネジメントについて非常に有用な示唆をいただきました。議論しきれなかった部分については、アンケートで多くのご質問をいただいており、今後アーカイブ動画に追加する形でいただいたご質問にお答えいたします。
第6回は、これまでの議論と皆さまからいただいたアンケートやご提案をもとに、『スポーツ脳振盪マネジメントへの提案』と題して、2月20日(月)19:00から開催予定です。詳細は近日中にHPにてお知らせいたします。
次回以降も多く皆さまのご参加をいただき、当法人の理念である、「安心・安全なスポーツ環境の創出」に皆様とともに歩んでいきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
▼セミナー概要
スポーツ脳振盪の診断や評価、リハビリ・治療、復帰、さらには予防について新たなスタンダードについて学ぶ全6回シリーズ。
第5回「脳振盪後のマネジメント~競技別(団体競技)での脳振盪の対応〜」
講師:
山田 睦雄
流通経済大学スポーツ健康科学部 教授
一般社団法人PHICIS JAPAN 代表理事
荻野 雅宏
獨協医科大学 臨床医学科 脳神経外科学 准教授
一般社団法人PHICIS JAPAN 理事
▼ゲスト講師
井本 光次郎 先生
熊本赤十字病院 整形外科副部長、日本ハンドボール協会 医事専門医委員
立石 智彦 先生
同愛記念病院 整形外科、JFA医学委員アドバイザー
島本 則道 先生
医療法人社団 みつわ整形外科クリニック、公益財団法人日本アイスホッケー連盟 副医科学委員長
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▼セミナー趣旨
一般社団法人PHICIS JAPAN(以下PHICIS JAPAN)は、『スポーツ救護に関わる人材を養成し、スポーツピッチにおける医療標準化を実現し、継続的にスポーツをメディカルの面からサポートする』というミッションのもと、現在のスポーツ医療・救護の一つの課題であるスポーツ関連脳振盪のマネジメントに主眼を置き、『SMART Concussion for medical staffs ~明日から使える脳振盪マネジメント~』を開催します。
スポーツ関連脳振盪はさまざまな競技のすべてのレベルで起こりうる外傷ですが、その病態をはじめ、診断や評価、リハビリテーション(以下、リハビリ)などの正しい情報と対応が広く周知されているとは言えません。医学的にも診断法やリハビリ、予防法のスタンダードが明らかでなく、現場においても医療機関においても、対応が必ずしも標準化されていません。私たちはこれが競技を超えたスポーツ全体、そして医療がかかわる大きな課題と考えています。スポーツ救護に関わる法人として、この課題解決を図るべく、科学的な知識・理論に、PHICIS JAPANがもつ実践力を加えたコンテンツを提供いたします。
スポーツに関わる医療者が、本セミナーを受講することで、スポーツ関連脳振盪を正しく理解し、適切な判断と対応ができるようになることを目的としています。そのため、本セミナーでは、脳振盪マネジメントの中心となる、スポーツに関わる医療者(医師・看護師・理学療法士・作業療法士・トレーナーなど)を対象に、スポーツ関連脳振盪の専門家による現在の理論と実践についての情報提供を行います。セミナーは『科学的かつ実践的』をバリューとし、理解しやすく、すぐに実践に生かせる内容となっています。
セミナーは全6回の予定で、内容は、脳振盪の診断と評価、リハビリ、復帰後の対応と注意点、競技ごとの脳振盪マネジメント、これらを踏まえた脳振盪マネジメントのスタンダードの提案、としています。脳振盪マネジメントはSMART(S:Strategic and Specific、M:Measurable、A:Agreed, attainable and achievable、R:Realistic and relevant、T:Timeframe)を軸に構成され、すぐにそれぞれの現場で活用できるものを提案します。
私たちはこのセミナーを通じて、スポーツ関連脳振盪のマネジメントの課題である、脳振盪に対する正しい理解と対応、マネジメントの標準化が広く周知されること、そして、その結果として、安心安全なスポーツ環境が創出されることを期待します。
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